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ORUYOIFTTTこんにちは。YUKIです。
今回はBLEビーコンを用いた人・モノ検知の方法の一つとして、BLEビーコンをセンサーで検知し、スマホにその結果を簡単に通知する方法をご紹介します。
今回のシステムの全体構造は以下の通りです。
ORUYOとIFTTTを利用することでプログラミング無しで実現ができます。
IFTTTは、様々なソーシャルメディアやプラットフォームを連携させことができるWebサービスです。
LINEやTwitter、Google等のソーシャルサービスやメール、SMS等の通知プラットフォーム、現実のモノを操作できるNature Remo等様々なサービスを連動させることができます。
「IFTTT」は、「IF This Then That」の頭文字で、その言葉が示す通り、「IF(もし)This(これが起こったら)Then(その際は)That(これを動かす)」 を自動化することができます。
例えば、
・「SMSを受信」したら、「メールに転送」する
・「Google Assistantに『テレビをつけて』」と言ったら、「リビングのテレビをつける」
・「指定の位置に到着」したら、「スマホをマナーモードに変更」する
といった様なことが可能です。
今回は
・「ORUYOでビーコンを検知」したら、「スマホに通知」をする
を行います。
スマホへの通知はIFTTTのアプリが保持する通知機能を利用します。
IFTTTを利用するにはIFTTTのアカウントが必要となります。
以下からアカウントの登録を行います。
https://ifttt.com/join
今回はスマホのIFTTTアプリで通知を受け取るため、事前にIFTTTアプリをインストールします。
以下からアプリをインストールします。
Androidはこちら
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ifttt.ifttt&utm_source=/join&utm_medium=web
iPhoneはこちら
https://itunes.apple.com/app/apple-store/id660944635?pt=1752682&ct=/join&mt=8
まずはIFTTT側でアプレットを作成します。
https://ifttt.com/create
にアクセスします。
「+This」をクリック
Webhooksを検索し、Webhooksを選択
「Connect」をクリック
「Receive a web request」をクリック
Event Nameに任意の名前を入力し「Create trigger」をクリック
「+That」をクリック
Notificationsを検索し、Notificationsを選択
「Connect」をクリック
「Send a notification from the IFTTT app」をクリック
Messageは通知時に送られる本文となります。
ここでは一旦デフォルトのまま使用し、「Create action」をクリックします。
「Finish」をクリックします。
以上でアプレットの設定は完了です。
WebhooksサービスのDocumentationボタンから、Webhook用のURLを確認しておきます。
https://ifttt.com/maker_webhooks
{event}欄に先程WebhooksでEvent Nameに設定した値を設定し、「Test It」をクリックします。
スマホを確認すると以下の通り通知が来ます。
WebhooksサービスのDocumentation画面から
https://maker.ifttt.com/trigger/[Event Name]/with/key/[API key]のURLをコピーします。
ORUYO側で通知設定を行います。
ORUYOの始め方についてはこちらをご覧ください。
通知先の追加は通知先を設定したいワークエリアの「通知先」タブを開きます。
「通知先設定を追加」を押下し、通知先追加を行います。
「通知先名」に任意の値を入力し、「Webhook URL」に先程IFTTTで取得したWebhook用のURLを入力します。
入力が完了し「テスト」をクリックすると、先程と同様にスマホに通知が送られます。
問題無ければ「登録」をクリックします。
追加された通知先の「通知先に設定」をクリックし、ワークエリアの通知先に設定します。
これでビーコンを検知する度にスマホに通知が行われる様になりました。
ORUYOではWebhookのパラメータをカスタマイズでき、検知時の情報(ビーコン名やセンサー名等)を設定することができます。
IFTTTのWebhookでは最大3つまでパラメータを受け付ることができ、通知内容にパラメータの内容を埋め込むことが可能です。
IFTTT側でアプレットの設定を変更します。
https://ifttt.com/my_applets
My Appletsでアプレットを選択します。
「Settings」をクリック
Messageに
【ORUYO】"{{Value1}}"で"{{Value2}}"を検知しました。 "{{OccurredAt}}"
と設定します。
"{{xxx}}"
が埋め込み部分となり、Webhookから受け付けるパラメータはValue1
~Value3
でOccurredAt
はIFTTT側で受け付けた時刻が埋め込まれます。
入力したら「Save」をクリックして内容を保存します。
ORUYO側で通知設定の編集を行います。
「Method」を「POST」に変更。
パラメータ追加を行い、値種別センサー名のパラメータ名に「value1」、値種別ビーコン名のパラメータ名に「value2」を設定し、「テスト」を実行後、「更新」をクリックします。
これでビーコン検知時に以下の様に通知が行われます。
今回はORUYOとIFTTTを連携し、プログラミング無しで簡単にビーコン検知システムを構築する手順をご紹介しました。
IFTTTは今回の様なアプリ通知だけでなく、様々なプラットフォームへの連携が可能なので、今回の手順を応用することで更に様々な用途に対応することが可能となります。
またORUYO自体もLine、メール、Slackへの通知も可能なので、今回の手順無しでも手軽にご利用頂けます。
もし興味があればこちらからお問合せ頂ければ幸いです。
土井工芸株式会社ビジネスイノベーション事業部