スタートアップ、ビジネスイノベーションに内製化がおすすめな4つの理由

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IT戦略

こんにちは。YUKIです。

今の時代何か新しいことをやる際、ITは必ずに必要になります。
スタートアップで新規ビジネスの具現化を検討する、企業内で業務改革を進める際にITは避けては通れないものですが、あまりITに自身をお持ちでない方はまずはシステム開発会社への外注を一度は考えられるかと思います。

この時代に新しいイノベーションを起こすのであれば、IT製造も内製化で行う方べきと私は考えています。
今回はその理由をお話致します。

スタートアップ、ビジネスイノベーションに内製化がおすすめな4つの理由

スタートアップ、ビジネスイノベーションを目指す際にITの内製化がおすすめな理由は以下の通りです。

  • リリースがゴールではなくスタートだから
  • 新しい技術が取り込みにチャレンジしやすいから
  • 外注は無駄な責任論が発生するから
  • 外注は完璧なものを作ろうとしてしまうから
  • 技術からインスパイアされるから

一つずつ解説していきます。

リリースがゴールではなくスタートだから

メディアが多様化したことにより顧客のニーズが多様化しているこの時代、事前に仮説を置いたとしても、ピタリと顧客にヒットするものを最初から世に送り出すのは至難の業です。
また、顧客の消費傾向がモノからコトに変化したといわれる様に「顧客の体験」が重要視される昨今において、顧客に最高の体験をもたらすサービスを提供する為にはサービスを日々改善していく必要があります。これは企業内の業務システムにおいても常に最適な状態を模索していく意味で同じことが言えます。

そうなると新しいサービスを提供することにおいて、リリースはゴールではなく、むしろサービスを進化させていくためのスタート地点と言えます。

多くのITの外注を請け負うシステム開発会社において、そのプロジェクトの目的は「請負契約を完了させること」となるため、「納品(≒リリース)」がゴールとなります。

そして、「必要であれば是非またお声がけください」となり、リリースしたサービスに機能追加や改修を行う場合、またスコープ(何をどのようにどの期間で作るのか)を決めて契約を組むところから始めなければならなくなります。
そうなると当然変更の足回りは遅くなってしまいます。もっというと、その会社が他のプロジェクトの対応で、対応してもらえないリスクもあります。

もはや現代のサービスにおいてITと顧客の体験は切り離せないです。これはBtoCだけでなく、社内向けシステムでも同じです。(その場合は「顧客」はそのシステムの利用者である従業員等になります)
でリリース後も仕様を把握し、早急かつ柔軟に対応していくチームが引き続き必要となります。
ですので、ITを内製化し、開発をコントロールできるようにしておくことが重要になります。

新しい技術の取り込みにチャレンジしやすい

PaaS/SaaS/OSS等様々なサービス/技術が提供されている昨今において、システム開発の初期段階は、如何にそれらを活用できるかによって、開発スピードが大きく変わります。
理想を言えば、要件が事足りるのであれば、すべてPaaS/SaaS/OSSの組み合わせだけで作れるのが一番効率的です。
ですので、スタートアップ、ビジネスイノベーションにおいて、技術をどれだけ活用できるかが、ビジネススピードにも大きく影響します。

ITの外注を請け負う会社にはそれぞれ得意な技術があり、基本的にはその範囲での提案/請負を行います。外注(特に製造請負)において、外注を受けるシステム開発会社は、自分たちが専門としている分野において最大のパフォーマンスを発揮する仕組みとなっているので、あまり実績の無い技術、専門外の技術については作業効率の面、責任問題の面から積極的に取り入れることが難しいです。
(特に製造請負はあまり学習能力の高くないエンジニアを抱えていることが多く、作業を定型化できないと安定したパフォーマンスを出すことはできません。)

また、多くの発注元(クライアント)がどの技術を利用するかについてあまり興味を持たず、「上手くやってくればいい」と考えるので、そもそも「どのような技術を採用するか」の議論まで至らないことが多々あります。

内製を行う場合、システムの実現方法まで入り込んで検討し、利用する言語や技術も自分たちの責任で選択できるので、比較的柔軟に技術を取り入れる余地ができます。また、内製化により「ビジネス」と「IT」を直結できるので、採用する技術の制限などで仕様的制約が発生する際にも、「ビジネスインパクト観点での妥協」という判断(少し制約は出るが、メインのビジネスへの大勢に影響は無いので許容する、または課題としてペンディングして進める等)が柔軟に行え、技術を取り込むことへのリスク/ハードルをコントロールしやすくなります。

外注は無駄な責任論が発生するから

外注される側(システム開発会社)は指示されたこと、契約上取り決めた作業を完遂することがその責任を果たすことになります。ビジネスや仕様を決めるのはあくまで発注側の責任です。

ただ、外注を行うシステム開発において、この責任分担は必ずしもはっきりさせることができず、それ故に大きなトラブルを起こすことが多々あります。

例えばクライアントは「セキュリティはしっかり考慮すること」と要件で取り決めた場合、システム開発会社も当然Firewallやセキュリティソフトの導入等、技術面で様々な対応を考えてくれます。
しかし、仮に「ユーザの利便性向上のために、パスワードリセットメールを指定のメールアドレスに送れるようにした。しかしそれによって任意のアカウントのパスワードリセットが誰でもできる様になり、アカウントの乗っ取りが発生した」となった場合、「ユーザの利便性向上のために、パスワードリセットメールを指定のメールアドレスに送れる」という指示しているこの仕様にそもそもセキュリティ的な問題があり、必ずしもシステム開発会社の問題ではなく(このレベルであれば当然「イケていない」ではあるが)、必ずしもカバーしてもらえるとは限りません。

そもそも、サービスの利用者観点からは誰に責任があるかは関係なく、サービスを安心、便利に使えることが重要であり、サービス提供者はサービス提供するためのすべてに責任を持つ必要があります。

ですので、サービス提供に当たっては技術にしても、仕様にしても外部に投げっぱなしにせず、自分たちでコントロールを行う必要があり、内製化では必然的にそのようなコントロールを行っていく必要があるため、無駄な責任論によるトラブルを抑制することができます。

外注は完璧なものを作ろうとしてしまうから

外注を行った場合、引き渡されるものは依頼されたものに対し完成したものを納品します。

しかし、スタートアップ、ビジネスイノベーションはあくまで仮説から始まり、それを世の中に出して検証することも含んでいます。ですので、「完成したものを送り出す」より「とりあえず世の中に出して検証する」ことが大事になります。

内製化によりどの程度の完成レベルで出すかはコントロールできるようになります。これにより、すべてが完成していない早い段階での仮説検証も可能になり、その後の方向判断や改善を早いサイクルで実施できるようになります。

技術からインスパイアされるから

スタートアップもビジネスイノベーションもその目的はある課題を解決する方法を提供することに帰結すると考えています。
その解決方法がビジネスアイデアとして出てきたものになりますが、技術に触れていくと、それまで知らなかった解決方法を見いだせる場合があります。
内製開発の中でIT技術に関して知識を深めていくことで、IT技術からインスパイアされ、より新しいビジネスアイデアを生み出せる可能性があります。

内製化の意味

結局IT内製化の意味はITをビジネスと一体と考えコントロールすることにあります。

昔はシステム構築に係る作業は膨大だったので、すべてをコントロールすることは難しかったですが、昨今プラットフォームの充実により、システム構築もビジネスロジックを考えることに集中できる環境が整っています。だからこそ、システム構築も外部任せにせず、各状況毎にビジネス判断と直結させてコントロールすることが重要になります。

内製化の体制

ただし、ITに詳しくないメンバばかりが集まって内製開発チームを作っても路頭に迷うだけで、なかなか思うように進まないですし、0から学習するのであれば学習コストもばかになりません。

前途の様な技術やプラットフォームを活用するには、ビジネス判断もでき、ITの技術にも幅広く対応できるITディレクターをチームに迎え、そのITディレクターと共に開発チームを育成していくことが重要です。

最後に

土井工芸ビジネスイノベーションはビジネス検討からそれに必要なシステムの具現化、技術/プラットフォームの導入支援まで、ビジネスとITをつなぎ、ビジネスを発展させていく為に必要なトータルなサポートを提供します。

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Yuki Mizoguchi

土井工芸株式会社ビジネスイノベーション事業部